Windows11にしたらSambaでプリンタ出力できなくなった!
これまでの記事で、RaspberryPiにプリンタを繋いでSambaで共有することでWindows10からプリンタ出力していましたが、Windows10のEOSに伴いWindows 11のPCに買い換えたところ、Samba共有されたプリンタに接続できなくなってしまいました。
結論、Windows 11や最新のWindows OSは、セキュリティ強化により古いバージョンのSMB(Sambaが使用するプロトコル)や、認証方法に起因する接続問題が頻繁に発生するそうで、Sambaでの共有を諦めて別の方法で共有を設定しましたが、Sambaに対して試行錯誤したことをここに書いておきます。
起きた現象
Windows11でSambaのプリンタを共有しようと、この記事の通りにプリンタをWindowsに登録しようとすると「プリンターへ接続できませんでした。指定されたネットワーク名は利用できません。」と言うエラーが出て登録できませんでした。
やったこと
解決には至らなかったがやったことを徒然に書きます。
CUPSの見直しも行いましたが、大きく変更することはなかったので省略します。
Windows11とSambaの認証互換性に関連する設定を入れる
/etc/samba/smb.conf に以下の設定を入れてみました。
client min protocol = SMB2 # Windows 11は通常SMB2以降を使用します
client max protocol = SMB3
# Windows 11での認証失敗が続く場合、以下の行を一時的に追加して試します。
# name resolve order = bcast host lmhosts wins
smb.confを編集したら、必ずサービス再起動。
sudo systemctl restart smbd nmbd
結論効果なし。
smbdのログ確認
ログの位置は /var/log/samba/log.smbd なのですが、接続できていないときも出力がなかったので、ログのレベルを上げて確認しました。
/etc/samba/smb.conf のglobalセクションに以下の設定を入れてサービス再起動。
[global]
# max log size はそのままでOK
max log size = 1000
# ★この設定を修正/追加
log level = 3 passdb:5 auth:5 rpc_pipe:5 print:5
結論、エラーはなく接続のやりとりがログ出力され、
Allowed connection from 192.168.x.xx
と許可されたログが出たため、Samba接続を拒否しているわけではないことがわかりました。
Windows側の設定
ここまでSambaの設定を最適化し、ログからもSamba側でエラーが出ていないことから、原因は99%の確率でWindows 11側のセキュリティ設定にあると断定されました。
特にWindows 10/11では、認証後のプリンタドライバのインストールプロセスを、セキュリティ上の理由で拒否します。これが「指定されたネットワーク名は利用できません」という、やや誤解を招くエラーとして表面化します。
そこでグループポリシーの変更を行うのですが、当方使っているのはWindows 11 Homeなのでグループポリシーエディターがないので、レジストリをいじることになりました。
以下の2点を変更しましたが、効果がなかったので詳細は省略します。
結論
Point and Print のドライバインストールがブロックされているか、SMB署名以外の何らかのセキュリティ要素が関与している可能性が高いと言う結論になりました。
Sambaを介さず、CUPSが標準でサポートしている別のプロトコルで接続する方法に切り替えることにしました。
詳細は次の記事で。(未作成)

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